新宅 2019年に、臨床検査技師長、消化器内科の医師、私の3名で肝炎ウイルス陽性患者さんのデータ収集と分析を開始し、その後、コーディネーターや消化器外科の医師などが加わり、2021年4月に肝炎チームが発足しました。現在は、医療安全管理センターの下部組織として活動しています。院内連携に関しては、肝炎ウイルス抗体が陽性と判明した患者さんのすべてが受療につながっていない現状もあるので、院内の意識をいかに高めるか、もっとよい注意喚起の方法はないか、などの工夫を日々行っているところです。
はじめに
私が肝炎医療コーディネーター(以下、コーディネーター)になったのは、消化器内科の専門医の先生に勧められたことがきっかけです。服薬説明などで患者さんと接することが多く、より意識を高めたいと思っていたので、とてもよい機会になったと思っています。
コーディネーターについては、その存在や活動を知らない方が院内にもいらっしゃいます。そのため、院内で理解や協力を得るために苦労されることもあるのではないでしょうか。本日はコーディネーターとして活動されている4名の方にお集まりいただき、「患者さんの拾い上げ」と「モチベーション」をテーマに、ご自身のご経験をお話しいただきます。(山本晴菜)
はじめは「何ができるだろう?」と悩むかもしれません。
でも大丈夫です!普段の業務にひと工夫でできることもありますし、Coはひとりではありません。目の前の患者さんに何ができるだろう、と考えることではじめの一歩は踏み出せます。