長谷川 私は、かつてインターフェロンによる治療を受けている患者さんを看ていて、「治療と仕事の両立を支援したい」と思うようになったのが、コーディネーターの原点だと思っています。2020年4月に肝疾患相談センターに着任しましたが、コロナ禍により、研修会などの集合型の活動が難しい状況になってしまいました。そこで、現在は院内連携に注力しています。当院では肝炎ウイルス抗体陽性者の拾い上げが十分に行われていなかったので、肝炎検査件数が最も多い眼科からアプローチを始め、徐々に院内での理解と協力が得られるようになっています。
はじめに
肝炎医療コーディネーター(以下、コーディネーター)の認定を受ける人の職種は多岐にわたります。看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、病院事務、臨床検査技師などなど。そうしたさまざまな職種が、それぞれの立場から患者さんをサポートできるという点がコーディネーターの役割として重要かと思います。皆さんはどのようなことを日々考え、活動されているのでしょうか。今日は、北海道から埼玉で活動するコーディネーターの方にお集まりいただき、コーディネーターになったきっかけをお話しいただくとともに、「患者さんを治療につなげるために必要なこと」、「今後の取り組み」をテーマにご意見をうかがいました。 (小関紀之)
肝Coの活動は1人でできるものではありません。
仲間を信頼し、サポートし合いながら進めていくことが大切。
それが最終的には患者さんの笑顔につながります。