高桑 医事課の通常業務に加え、肝疾患医療センターの一員として拾い上げ活動に携わっています。当院ではまず、検体検査データからHCV抗体およびHBs抗原精密の陽性者を毎月抽出しています。検査結果が陽性の場合は、主治医宛に通知文書を送り、患者さんに検査結果を説明していただきたいこと、専門の診療科への受診がない場合は当院消化器内科への受診を勧めていただきたい旨を依頼しています。
はじめに
肝炎撲滅に向けた活動のステップは医療機関の事情によりさまざまですが、共通の目標は『陽性者を漏れなく拾い上げ、1人でも多くの肝炎患者さんを治療につなげること』だといえるでしょう。肝炎医療コーディネーター(以下、コーディネーター)をはじめ、多職種が適切なステップでそれぞれの役割を最大限に果たすことで、未治療の患者さんを医師へつなげる活動が促進します。今日は、関東圏で活動する方にお集まりいただき、「医師へ、未治療の患者をつなげるために」をテーマに、肝炎患者拾い上げ活動の現況と、それぞれの職種において果たすべき役割と課題についてお話しいただきました。
自分から動き出すことで、それに続く人がいて、やがてうまくつながることで活動が進んでいくと思います。
職種を超えて輪が広がっていくことが理想です。